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採用担当からお願いしたいWEBデザイナーの転職面接で語って欲しい3つのこと

採用面接の質問

面接でやるべきことは一般職でも技術職のWEBデザイナーでもかわりありません。転職理由・志望動機・自己PRの3つです。それに対して一貫性を持つこと、嘘をつかないこと、発言に根拠の提示できることです。

多くの人が転職成功そのものを目的にしており、この3つの質問の意図が理解できずに採用を見送りされます。

現場の代表として面接に同席してるうちに人事の人と仲良くなることはよくあります。意見交換をしてるうち出てくる単語が「コミュニケーションが取れない」「中身が無い」の2つです。転職希望者と採用担当者の間で求められているものにズレがあると感じています。特にWEBデザイナーやフロントエンドエンジニアはポートレートが通過している時点でスペック面では合格水準に達しているのでもったいないといえます。

採用担当者と一緒に仕事をしてきた経験から転職の採用面接で求められている受け答えをまとめます。

転職理由

転職理由と志望動機の一貫性

なぜ転職したいのか?何を実現したいために転職をするのか。根本的なことを具体化する必要があります。都合の悪いことを隠そうとするほど転職理由と志望理由の一貫性が取れなくなり、ロジックが破綻します。

転職理由と志望理由のまとまりが「何を実現したいのか」を表すような組み立てが必要です。

嘘は確実にバレる

転職理由の嘘はロジックが破綻しやすく見破られます。例えば現職のWEBデザイナーとしての給与や待遇が不満で転職をするのが本音の転職者がいます。ネガティブな印象を持たえることを嫌い漠然と「キャリアアップ」という転職理由を作り上げるとこのように採用担当者に論破されます。

職場の不満をごまかし「キャリアアップ」を転職理由にした場合

簡単にロジックが破綻します。一度理論が崩れるとリカバリーは不可能なので転職活動でウソをつくことはやめましょう。

ウソとつく人間という根本的な資質を疑われます。

転職は目的ではなく手段でなくてならない

現職では成し遂げられない目的があり、転職先でしか実現できないと思ったからこその転職です。転職理由を掘り下げられた時に採用担当者に「それは現在の会社でも実現できるのではないか?」と思われたらそこで不採用になります。

不満がない転職動機は疑われる

転職理由には必ず不満がある

多くの転職関係の書籍で面接ではネガティブなことや現職の不満を口にしてはいけない。純粋なキャリアアップという向上心をアピールするという旨の内容をみますが現場では正反対です。不満がなければ転職しません。採用担当者はそれを前提条件で面接しています。

現状に不満がない人の転職活動は採用側から見ると本気かどうか測りかねます。何かのキッカケですぐに退職してしまうのではないかと。逆に現状の不満点が入社によって解決できるものであるのならば定着率に期待がもてます。

派遣社員の転職理由が「正社員と同じ環境で働いていて、仕事を見ているうちに責任のある大きいプロジェクトのWEBデザインの仕事をしたくなった。チームの一員として大きいプロジェクトの中心になりたい。そのためにはどうしても正社員になる必要がある」という理由ならば筋が通ります。

不満は転職のキッカケにすぎない

「ちくしょう!転職だ!」と不満が爆発して転職活動を始める人と爆発した不満のインパクトが大きすぎて、それ自体を転職理由にしがちです。

転職理由を掘り下げると「元々やりたいことがあった」「年収が低いと常々思っていた」という根本にたどり着きます。転職理由は潜在的に持っていた不満点から組み立てます。

たとえば年収が低いことを理由に転職活動をするのであれば「なぜ年収が低いのか」を掘り下げます。会社から正当な評価をされていないか、自分が見合った仕事をしていないかのどちらかです。自分を客観視して転職理由を冷静に組み立てます。

  1. 年収に不満があるので転職を決意しました
  2. 年収アップの実現が転職理由です。
  3. 高い報酬を得られるやりがいのある仕事に取り組みたい

1・2は仕事内容を変えずに年収アップだけを期待しているため印象がよくありません。

3は年収を上げるためには仕事の質を上げなければならないこと、それを実現するために転職するということは現状認識ができており筋が通っています。

「今まではPhotoshopとHTML・CSSでのWEBデザインしかやってこなかった。デザインワークもテンプレートの量産ばかりでPVやCVRに関しては無頓着でありやりがいを感じられなかった。WEBサービスのUI設計やサイトの回収を行いPDSCで数値を求めていく仕事がしたい」というのであれば現在の会社ではできないことですし、自分のやりたい仕事に対しての適正な報酬を求めているため論理はしっかりとしています。

面接官は仮説検証をしている

面接官は1時間の面接時間中、最初の5分で得た印象を元に転職希望者に対する仮説を立て、残りの55分を検証の時間に当てると言われています。話が長ければ「プレゼン能力に難あり」、目線が泳ぐならば「コミュニケーションに問題があり」、転職理由が綺麗すぎたら「ウソをついている」という仮説を立てます。

この段階で採用する方向にベクトルを向けるか、不採用にベクトルを向けるかのジャッジをされるので最初の受け答えは重要です。悪い方向に向いてしまえばベクトルを好転させなければいけません。

一度作られた面接の流れを変えることは難しいです。ほとんどのケースで一貫性のなさを指摘されて頭が真っ白になるからです。

一貫性を持つこと

面接での受け答えに一貫性をもつために必要なこと。それは転職理由、志望理由、自己PRの3つを経験ベースで組み立てていくことです。

志望理由は「何ができるようになるのか」で語る

「なぜその会社を選んだのか」「その会社で何がしたいのか?」の2つです。その会社で実現したいことがなければ転職する理由がみつかりません。まずはその会社でしか実現できない理由を探す必要があります。

会社自体の魅力や環境を志望理由に組み込む

やりたいことだけだと「競合他社でもできるのではないか?」という疑問が残ります。その会社である理由を作るために会社の制度や社風などを組み込みます。

自分の中で会社に求める条件があり、一番多く満たしているのがその会社であるという肉付けです。風通しの良い社風で事業横断したい、充実した研修制度から新しい技術を学びたいというのも理由になるでしょう。

ここで間違ってはいけないのは会社の制度を受け取れるということではなく、その環境の中で自主行動し何をしたいかということです。

現在のスキルの延長上に成長後のビジョンを持っていること

正社員の中途採用はかなりの確率でポテンシャル採用です。即戦力を期待されていますが技術的なものではありません。変わっていく環境に迅速に対応できる人材なのかを重視しています。

キャリアが絶望的に足りていないなら書類選考の時点で落とされています。

採用担当者は今現在のスキルをみて、今までやってきたこと、できることを把握しています。その上で「これから何ができるのか」を知りたいのです。

私もWEBデザイナー(フロントエンドエンジニア)からUXに転向した時にUXの実務経験なんてありませんでしたが採用されています。今までの経験とマインドの先にUXという職種があったからです。

志望理由である「実現したいこと」が「今までやってきたこと」「これから何ができるのか」に繋がっていなければ矛盾します。

人事の採用基準

今までやってきたことの延長に、実現するべき目標がなければなりません。採用担当者はどのくらい成長するのかのポテンシャルを測ります。水準を満たせば採用になり、満たさなければ不採用です。

スキルが足りないことは隠さない

企業も転職者にすべてを求めているわけではありません。例えばWEBデザイナーからWEBディレクターに転職したい人に対して外部折衝能力が不足していることは面接官も理解しています。

その上で面接に呼ばれているので、PRすべきは足りないスキルを自己分析しているか、何を勉強するか、それを補うために現在のスキルをどのように扱うのかという提案です。

実績も経験もない仕事に対して「できます」と言い切ると自意識過剰や無責任と受け取られます。

何を捨てて、何を活かすかを明確化する

仕事内容の取捨選択

現職と転職先とでまったく同じ仕事ということはありません。なぜならやりたいことが現職でできないために転職をするからです。

社会人経験者は職種を変えたとしても今までの経験をどのように活かすかというアピールをして、採用担当者にメリットを提案しなければなりません。

同じ営業という職種にしても安価と高額のものの売り方はことなります。高額商品を売るのならばよりプレゼン能力や資料作成能力が求められるでしょう。プロモーションのWEBサイトを作る製作会社ならばグラフィックデザイン寄りのスキルを求められますし、WEBサービスならば情報設計やUIデザインに比重が寄ります。

WEBデザイナーがフロントエンドエンジニアに転職するのであればPhotoshopでの時間が減り、HTMLやJavascriptのコーディング時間が増え、要件定義のミーティング参加に必要な提案力を求められます。

自己PRは「今」で始まり「未来」に着地する

志望動機と同じです。今までやってきた事(現在価値)を成長させて、このようなことをやりたい(未来価値)を採用担当者に伝えるのが自己PRです。

今までやってきた成果を知りたいのではありません。その経験とスキルを会社で発揮した時にどのような利益が発生するのかのビジョンが欲しいのです。

一番の自己PRは経験を振り返ること

一番説得力がある自己PRはエピソードを語ることです。

このような回答をしてしまいがちです。抽象的で中身がありません。

具体的かつ定量データもあります。採用担当者は転職希望者が会社に入ったとき、どのような活躍ができるかの想像図を描くことができます。

2つの回答の差は「行動」で語っているかという点だけです。

最初の例は自分の頭の中の考えであって証明するものがありません。後者は具体的な行動からのエピソードなので説得力が違います。重要なのは自己PRを支えているものが客観的事実であることです。

継続的に行動し続けてきた経験エピソードが強い

瞬間的に成果を出したセンスを訴える自己PRよりも地道に取り組んで何かを成し遂げたエピソードの方が責任感や行動力がわかります。

経験を元にした話はストレス耐性を測ることができますので、継続して取り組んだ経験というのは様々な視点から好印象です。

成功体験を洗い出す

心がけ+行動力です。どのような問題があり、何を思って、どのように行動したのかの成功体験を洗い出しましょう。

「自主的に動いて問題を解決するスキル」はどの企業でも必要としている資質です。必ず盛り込みましょう。

注意点は、話を大きくしたりウソのエピソードを作らないことです。体験ベースの自己PRは採用者の心の響くため、少しでも好印象を持ってもらおうとして多くの人が失敗します。

採用担当者はこのウソを見破る強力なツールをもっています。それは「どうでもいいような細かい部分をひたすら確認する」というこです。

たとえば「このプロジェクトは私がいなければ破綻していた」というウソをでっち上げたとします。

採用担当者の質問

このようなすぐに偽造できない質問をしてきます。
主体性のある行動で成功した体験は細かい部分まで覚えていることを知っているからです。指示待ちしかできない人材は成果だけ話してディテールを話したがらないことも知っています。

よくあるケースは、同じ職場の優秀な人材が行った改革を目の前て見ており、それを自分が行ったかのように偽造してしまうことです。

何を行いどのような結果になったかを知っているためストーリーは作られ一貫性はありますが、細かいディテールはまったくわかりません。採用担当者は必ずその点を突いて確認します。

指示待ちの人材が中身を語らがらないのに対し、自ら動いた人は聞いてもいないことまで話したがることも知っています。

業績を挙げられたのはこのような理由があったからだ。このような経験は御社でも役に立つと思っている、なぜならば…という経験ベースのエピソードは非常に魅力的で、その人の有能さが如実に現れます。

採用担当者との空気もフレンドリーになり始め雰囲気は採用の方向に傾き始めます。

エピソードには結果だけではなく、結果を出すプロセスで身につけた知識や考え方、仕事の進め方をまとめましょう。その実績を会社で再現できるかのビジョンを採用担当者が描くことができます。

面接の質問は想定しても無駄に終わる

質問に対する答えを用意することは現実的ではありません。採用担当者がどこまで掘り下げてくるか予測がつかないからです。1つでも一貫性のない答えをしてしまったらその場で不採用です。

転職の成功率は仕事へ誠実さで決まる

説得力のある転職理由・志望動機・自己PRはすべて経験に紐付いています。説得力のあるエピソードを作るためには現職で主体ある行動をした結果の成果が必要です。

採用の要因は他にもマナーや逆質問などもありますが採用への判断基準は採用担当にまちまちです。転職理由・志望動機・自己PRはどんな職種のどのような仕事でも最重要視されます。

転職で成功する人は、職場の状況がどのようなものでも全力で自分にできる仕事をしている人。それを経験で語り採用担当者に将来のビジョンを提供できる人材です。

転職エージェントを使うと不採用理由を教えてもらえる

エージェントを使用する最大のメリットだと思っています。個人で応募したら絶対に教えてもらえない不採用理由をエージェントが採用担当者から教えてもらいフィードバックを受けることができます。自分が本気で取り組んだ面接で不採用だった時「何がダメだったのか」を知ることで次の面接での採用確率は跳ね上がります。

本気を出しきったものを改修することは難しくないのです。適当に行ったものは「ちゃんとやってればできたな」と甘えガチですが本気で取り組んだものは甘えがないからです。改修点が明確になります。

より精度の高いフィードバックを受けるには自分の職種にあった専門の転職エージェントを使用することをおすすめします。

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Desingers Navigator

アルバイトWEBデザイナーから始まり派遣WEBデザイナーを経て、大手企業正社員WEBデザイナーへ。その後WEBディレクターになりUI・UXの専門に。現在はフリーランスのWEBデザイナー / ディレクターをしています。

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