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WEBデザイナーになるにはDTPデザインも出来た方がよいのか

WEBデザイナーにはIllustratorのスキルは必要か

アルバイト募集や派遣のによく見かける「歓迎スキル:Illustrator」の項目。メイン業務がWEBデザインで一部DTP業務がありますという項目は中小企業の低給料帯の募集に多く、高単価の案件では一切ありません。

時給1,000円レベルのアルバイトのWEBデザイナーは会社からの期待値は低く、デザイン作業を広く浅くやってほしいというニーズです。中小企業なので一人分の人件費でWEBもDTPもというちょっとずるい考え方をしています。結論から言ってしまうと勉強の必要はありません。会社からしてみれば「もしかしたら見つかるかも」と七夕の短冊に願いを書く気分で求人に載せています。

逆に言えばIllustratorができれば採用確率はかなり高まります。レベルとしては初心者用の参考書1冊のんでPhotoshopで作るチラシデザインをIllustratorで反映できる程度の操作技術で十分すぎるくらいです。年齢の問題で厳しいと考えている人は一通り勉強して求人に応募してみるのもよいと思います。

では正社員やフリーランスのような高給なWEBデザイナーにはIllustratorの技術は必要なのか?キャリアアップの役に立つのか?
将来を見据えて勉強するべきかどうかを悩む人のためにWEBデザイナーがIllustratorを使用する場面をご紹介します。

AI・EPSファイルを使ってウェブデザインをする

ベクターファイルをPhotoshopで使用する

WEBデザイナーに最も多い使われ方だと思います。フリーのIllustratorの素材はVectorデータなので拡大縮小しても画質が劣化しません。デザインする上でとても使いやすい性質があります。しかしファイルをPhotoshopで直接開くと編集できないため、Illustratorで一度ファイルを開いて使いたい部分だけをコピーしてPhotoshopに貼り付けます。

初心者レベルどころか、アプリケーションを起動するだけのレベルです。

ワイヤーフレームを書く

ワイヤーフレーム

WEBディレクターになるとページレイアウトをIllustratorでさっくりと書くことがあります。WEBデザイナーからWEBディレクターへのキャリアパスを考えている人は初心者レベルのIllustratorのスキルは必要になります。

サイトマップを書く

ディレクターやインフォメーションアーキテクト(IA)になるとサイト設計を行います。どのようなコンテンツを作り、カテゴリーを何個作るか、ページ構成をどうするかを「あーでもない、こーでもない」PC画面上で何日も作ります。現場でよく使われるのがCaccoかIllustratorです。オンラインで共有する必要がなければ、ブレストベースのアウトプットをIllustratorで行う方がデザイナー上がりのディレクターやIAは早いでしょう。

操作レベルは初心者レベルです。

UI・UXデザインをする

UI・UXデザイン

ウェブディレクターのワイヤーに似ていますが、ボタンの配置や要素の配置などユーザーにアクションを起こさせるためのレイアウト設計がUIデザインです。思いつく限りのUIを作り印刷して検証するので第一案は手書きかIllustratorで作成することが多いです。

UX設計は複数のページにまたがり、スマホならタップした先のデザインなど数ページから数十ページのデザインを俯瞰的にみてユーザーに取って有益な操作性やサービスを提供できているかを考えます。こちらも最初はカラー使わないワイヤーフレームのような形で作ります。最終的にはユーザー体験を再現するためすべてのページでデザインを作りこみますが、それはPhotoshopで行います。おそらくこれからはUXデザイナーはAdobe XDを使いはじめるでしょう。

Illustratorでの作業はやはり初心者レベルです。

社内でグラフィックデザインする

WEBデザイナー・フロントエンドエンジニア・WEBディレクター・UIUXデザイナーとやって来ましたがグラフィックデザインの案件は1つもありませんでした。そのくらい会社勤務(特にWEBサービス系)のWEBデザイナーとDTPデザイナーは住み分けをされています。特にIllustratorが使えないとキャリアアップできないといった話も聞いたことがありません。

ちょっとした社内資料のペラ物はみんなPhotoshop使っていました。

フリーランスのWEB屋

クライアント次第ですがIllustratorを使用してのチラシやパンフレット・DMの作成案件があります。地方ほどドメスティックな広告展開をしますので印刷物が強い印象です。

Illustratorの技術としては中級者レベルです。ランサーズやクラウドワークスでコンペ式で企業が採用したチラシデザインは楽に模倣できるレベルです。仕事としては打ち合わせを含んで0から制作するので成果物のクオリティは案件によって異なります。

しかしDTPデザインのルール(カラー・入稿・印刷)の基本はおさえる必要があり実際に印刷物を作って印刷所の規定のフォーマット(塗り足しやトンボ)にする技術が必要です。

フリーランス以外ではIllustratorの出番は少ない

私の経験上WEBデザイナーにとってIllustratorは習熟する必要はありません。中にはIllustratorの方がキレイなデザインができるということで使用する人もいますが、すべてがPhotoshopに代替することができます。

WEBデザイナーからのキャリアパスでDTPデザインをメインの仕事にしていきたい人は本格的に勉強する必要がありますが、WEBデザイナーからDTPデザイナーになる人はほとんどいません。逆にDTPデザイナーからWEBデザイナーへの転向はかなり多いです。

これは需要と供給問題です。この傾向からみると未経験でDTPデザイナーになるのは相当の勉強が必要であることが予想できます。

個人的なWEBデザイナーとしてのキャリアアップとしてIllustratorを学ぶことは効率が良いとは言えません。その分をJavascriptに回したほうが将来性があるといえます。現在WEBデザイナーをやっていてフリーランスとして独立を考えているのであれば最低限A4チラシを作れるようになる必要はあると言えます。

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Desingers Navigator

アルバイトWEBデザイナーから始まり派遣WEBデザイナーを経て、大手企業正社員WEBデザイナーへ。その後WEBディレクターになりUI・UXの専門に。現在はフリーランスのWEBデザイナー / ディレクターをしています。

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